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社長インタビュー

「整理整頓」が課題

── 今社長が思われている会社の課題とは

整理整頓です。どのような働き方をすればお給料があがるのかという、評価制度をさらに強化していきたいと思っています。経営者としてとても気になるところです。

── 社員の方とは1週間に1度は面談されていると伺いました。今後やりたいことを聞いてアドバイスされているとのことなので、整理されているのではないかと思いましたが…

伝えてはいますが、伝わるのとは違います。身近なことだけでなく、長いスパンでは見えるようにしていきたいと考えています。私自身もみんなのお給料が上がっていったら原資となる会社の売上はどのくらいにしなければならないなど考えないといけません。お客様と接するのは社長の自分ではなくスタッフのみんななので、個人の目標と会社の方向性がマッチすればうまくいくと思います。

原点は、人がどこに目をむけるか。会社の目標はどこにあってそのために自分は何をするのか、それらが見えていると会社は伸びていくのかなと。これからは、早いだけではなくて、何かプラスアルファが必要だと思っています。「早い」に何を掛け算していくか。あとはそれをやりきることが必要だと思います。やりきれる力が中にないといけません。

── スタッフの方は日々の業務のほかに将来にむけてアクションを立てているのでしょうか

社員は必須ですね。同じことをしていてもダメです。

── ということは、社員の方は将来に向けてこれをやっていこうという具体的なアクションを落とし込んでいるのでしょうか

今はまだ基本段階です。まずは目標達成のために「継続的に」実践していくという文化を根付かせるというのが最初かなと思っています。それができたら数字の目標を立てていくということをしていきたいと思います。私も含めて目標を決めてもなかなか実践できないものです。当たり前のことを続けることは難しいですよね。

── 継続の文化をつくるために社長がされていることは何でしょうか

普段私がやっているのはチェック、エネルギー注入です。「がんばってる?」と声をかけること。その中にはなるべく強制はいれないように気を付けています。

── 社員の場合はその注入が週1で行われるのですね

そうですね。こちらもいろいろ用意しておかないとただの雑談で終わってしまうので私の勉強の場でもあります。

大胆な施策の有効性をいかに全社に共有するか

── 課題である整理をもう少し具体的に教えていただけますでしょうか。整理できていない弱みは教育の仕組みということですか

見える化と数値化ですね。何かの解釈が入り混じると、人が変わったときに全く異なる結果が出てきてしまします。今は社内の空気が良く、順調なところもあるので問題ないのですが、今後組織が大きくなっていき、何が起きるかはわからないので、解釈の違いが出てこないよう、誰がみても同じ評価になる公平な仕組づくりに取り組まなければと思います。

── 実績の推移は社長からみていかがでしょうか

目標は最低前年に比べて20%アップにしていますが達成してきています。

── やり方としては改善が中心か、それとも新しいことへのチャレンジですか。

改善ですかね。

── 改善策の例を1つ教えていただけますか

3年前くらいから「早い」に特化し、「早いを研ぎ澄ます」というのをスローガンに掲げました。当時は当日特急と言うと、どうしてもバタバタになってしまうので、人によってはとりたくないという感じでした。私からしたら、料金は2倍なので、もちろん依頼がきたら忙しいですが、半分働いて半分は遊んでいても良いという考えです(笑)。

── スタッフのみなさんをどのように説得したのでしょうか。

この計算式をみんなの前で見せ、この施策は会社にとって大切なのだと説明しました。

── 意識付けで20%上がったということでしょうか

そうですね。それで売上は上がるのですよね。昔は当日特急とると、誰がとったの?と言う人がいました。しかし意識付けによって次第にみんなが仕事を前倒しにするようになりました。

── 意識付けによって受けられる量が多くなったのですか

そうですね。窓口となる側も大きな変化がありました。以前は閑散期と繁忙期の差が大きく、繁忙期はレスポンスが遅くなることがありました。

── 今まで取りこぼしがあったということでしょうか

はい。今は在宅の方に入っていただき、即レスを心がけ、社員のみんなにも負担が少なくなるようにしました。忙しいから返信が遅くても仕方がないという雰囲気が変わりました。在宅の方も大事な一員です。感謝しかありません。

── 在宅の方の活用は社長が提案したものでしょうか

そうです。アイデアは誰でも出せるかと思います。現実化できたことが大きいと思っています。応募者とのやりとりなどやることが多いので、うちのある社員と一緒に進めました。タスク切り、スケジュールは私が決めて1週間に1回の面談をしたりと、一緒に協力して成し遂げました。成し遂げた事実は彼女の手柄です。いきなりでなくても、1個ずつでよいのです。

これまでの成功事例と失敗事例

── このような積み重ねで前年比20%以上が実現しているのですね

そうですね。社長は頼られてしまったらおしまいです。スタッフが中心となって、社長はちょっとアシストしているくらいというのを常に意識しています。お客様と接するみんなが主役だと思っています。

── いいですね。その他に成功事例はありますでしょうか

そうですね。一番の成功事例は、38歳のときに私の意識が変わったことですかね。以前、仕事は辛いものだと思っていました。なんのために仕事をしているのだろうと振り返る時間もなく、頭がパンクしそうな時がありました。そんな時にビジネスコーチングというものを知りました。そして実際に先生と話してみたら、仕事って楽しいものだよと言われまして、その時は頭がおかしいと思いました(笑)。だって仕事はつらくて早く退職の日を待ち遠しく思っていましたから。ただ、その人と会って手帳を使って仕事を整理したり、話を聞いてもらったり、3か月間くらいやってみたら少しずつ変わってきました。それでも3年くらいかかりましたがやっとそこから抜けました。

── 仕事が辛くないものになったのですか

そうですね。そこから抜けたのが自分の中では1番大きかったです。今は仕事がおもしろくて仕方ないですね。

── 行動は変わっていきましたか

いろんなことやりました。セミナーにできるだけ参加しようと思うようになりました。最初は先生が紹介してくれたセミナーに参加していたのですが、内容が聞いてもわかりませんでした。あと、参加者がみんな前向きなので、俺全然違うよと思っていました。居心地が悪かったです。でも内容がわかるまでセミナーを受け付け続け、多くの人に会ってたくさん聞いて、本を読みました。もっと勉強しなくちゃなと。そしたら変わりました。

── コーチングの先生と会ってから前向きになっていったのですね。

闇を進んだ感じですね。進んでいるうちにコーチングについて少しわかってきたのでそれから5人くらい変えました。手帳を活用してみたり、ビジョンシートを作ってみたり…。この人はどんなことを教えるのだろうって。そうすると、徐々にやっとそういう思考になってきました。

── スタッフの方々に対する発言はかわりましたか?

今だから言えますが、前はあまり話したくなかったですね。接する頻度をなるべく少なくしようと思っていました。

── セミナーを受け始めてから変わったということでしょうか

しばらくは変わらなかったですが少しずつは変わってきたのかなと思います。

── 高濱さんの変化は売上にもつながっていったのですね

売上を上げるのは簡単だと思っていました。こうやればいいじゃんみたいな、生意気な考え方をしていました(笑)。

── では、高濱さんのいう成功は、売上ではなくて組織のありかたということでしょうか

それが1番大きいですね。売上が上がってもそんなすごい金持ちになりたいとかあまりないですし、みんなが幸せじゃないと私も幸せじゃないです。

── 今があってよかったですね。変わって。

本質はかわってないとは思いますが、目指すものが変わったと思います。目指すのが退職の日ではなく、これからずっと続ける、みんなの成長と毎日楽しく仕事をするということが願望に入ってきました。そのために全力を尽くします。前も全力を尽くすという方向性ではありましたが「やらなきゃ」のエンジンでした。でもそれはすり減っちゃいますね。今は自分に合う全力を尽くすで、なんとなく新しくお着がえしたというか、自分にマッチする方向性になりました。

── よかったです。ところで一見順風満帆な感じがしますが失敗はありましたか

ありますね。何でもこいという御用聞き時期に、みんなが知っているくらいの大手企業からの依頼があったのですが、その時に大きなミスをしてしまいました。クライアントさんからのぼり旗の発注があり、自分のところでは作れなかったので電話帳で作れるところを片っ端から探していました。1軒できるということでひっかかり私はさっそく依頼しました。おじいちゃんでしたかね。材質は綿でやるということで縁を縫うというひと手間がかかります。ちょっと心配はしていたのですがおじいちゃんが大丈夫と言うので信じて依頼しました。そして、納期がきて取りに行きました。すると、「間に合わない」と言われました。そのときは「じゃあ明日」と言って帰りまして、翌日に行ったらまたできていなかったのです。そこからは焦りました。外でできるまで待つようにしてやっと出来上がりました。結局は納期に間に合わなかったので契約はそこでダメになってしまいました。あれは大きかったです。

── その失敗から何を得ましたか

油断大敵。電話したときに、なんとなく不安を感じたのですが、おじいちゃんの言葉を鵜呑みにしてしまいました。おじいちゃんがいけないのではなく、自分がもっとつめておけばよかったと思いました。

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